21世紀の教育にドッグセラピー採用!?

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最近、セラピードッグへのお問い合わせが多いので、今日はドッグセラピーの
お話しをします。
少し難しくなりますが、これからの児童教育の在り方について・・
目白大学児童教育学科の多田教授を中心に20名の教育分野の教授と専門家の方
たちが集まり、一冊の本を執筆しています。

「21世紀型能力と児童教育学」(仮称)

この本はユネスコの提唱するESD(持続可能な開発のための教育)教育理論です。
これからの子供たちに、コミュニケーション能力、リーダーシップ能力を
身につけてもらい、国際人としてグローバルな対応力を学び、世界が抱える貧困、
紛争、環境破壊、人権問題、障害児への教育支援などを網羅しています。
学術的な本となりますが、後世へバトンタッチするための教育を拡げていく
理論と方向性を述べています。

その中で、ドッグセラピーと教育「人と動物の共生」分野の執筆を任されて、
昨日ようやく完成しました。
内容としては、アニマルセラピーを対象者の『自立支援』の目標として役立て、
これまで活動してきたドッグセラピーの現場で起きた実体験を事例に書いています。

少し内容を紹介すると、「弱者への支援」の項では、

身体が麻痺して、リハビリの気力を失った女の子に、
ドッグセラピストは、「犬とキャッチボールをしよう」と誘います。
女の子とボールを見ながら、犬は尻尾を振っています。
女の子は懸命にボールを握り投げようとしますが、手からボールが離れません。
セラピストは女の子に
「犬が尻尾を振っているでしょ?慌てないでいつでも投げて良いよ。
犬は待っているから」、女の子にプレッシャーを与えないように配慮します。
ようやく女の子の手からボールが離れると
「犬を見てごらん!すごく喜んでいるね!」と、また投げたい!と思う気持ちに
誘導します。
それが「リハビリを頑張ろう!」という気持ちに変えていくのです。

P1070716.jpg

執筆に際して、様々な文献を調べました。
「セラピードッグが人を癒す!元気になる!」などの書籍や学会発表はありましたが、
ドッグセラピーと教育に関しての発表はなく、これからの分野であることを確認
しました。
今回は対象者の「自発性」「他者への配慮」「コミュニケーション」を事例の紹介ですが、
教育分野にドッグセラピーを導入するのであれば、犬のトレーニング、
心理学だけでは物足りず、教育分野の専門的な知識も必要と考えています。
実は、今年の秋から幼児教育分野に進出することもあって、
私にとり今回の執筆は非常にタイムリーとなりました。

感謝
ウィジードッグクラブ
本部長 島本洋介

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